週刊 企業と広告 誌上マーケティング講座

本当の計画とは

2016.10.31
「空飛ぶペンギン」のマーケティング講座
第32回

前回から私のクライアントである堀場製作所の事例をご紹介しています。
そして、その中で、「潜在価値開発」の実施ステップのお話をしていますが、今日はそのステップの本質的な意味について、お話しようと思います。
 

「PLAN・DO・SEE ではうまくいかない」
 

ビジネスを回すサイクルをPLAN・DO・SEE(計画・実行・評価)と言いますね。ACT(改善)をつけて、PDCAとも言います。
 

しかし、これだけではうまくいきません。大事なサイクルが抜け落ちているからです。
 

皆さん、PLAN(計画)はどうやって立てていますか。
 

また、計画とはなんでしょうか。
 

計画とは、単なる行動スケジュールではありません。
 

「計画とは成功パターンの拡大」
 

計画とは本来は成功パターンの拡大です。
 

たとえば、フランチャイズチェーンの出店計画。これは計画です。これは過去の事例によって、成功パターンができているからです。
つまり、成功パターンがないところに計画はありません。成功パターンがないのに、ただ気合で前年5%アップみたいに計画と言えない計画が世の中には溢れています。
 

成功パターンが見えていない場合は、計画を立ててはいけません。
 

ではなにをするか。
 

成功パターンをつくるためのテスト、実験をすることです。
 

さらにいえば、実験のためには、仮説が必要です。
 

仮説を立てるためには、情報を集めることが必要です。
そして、情報を集めるためには、ビジネスについての考え方・理論が必要です。
 

たとえば、ビジネス戦略の3C(顧客・競争相手・自社)、SWOT(自社の強み・弱み)など。
 

頭から整理してみると、
 

成功パターンの拡大

 
ということになります。
 

PLAN・DO・SEEの前にこれだけのこと(上の図の1~7)が必要なのです。「潜在価値開発」の実施ステップとはこういうことなのです。
 

「ビジネス理論がすべてを決める」
 

となると、最も大事なことは、最初のビジネスについての考え方なのです。
 

ここが間違っているとすべてはうまくいきません。
 

理論より実践が大事という人もいますが、実は誰しもが、このビジネスの考え方、ビジネス理論を無意識の中でもっています。その会社で経験したこと、上司から教わったことなどです。
 

実はこの無意識化されたビジネス理論、戦略がすべてを決めています。
 

しかし、無意識化されたビジネス理論では、状況や変化に耐えられません。
意識化された、視野の広いビジネス理論が必要なのです。
 

次に重要なことは、このビジネスサイクルを実践することです。
 

ほとんどのビジネスマンはこのステップ(1~7)を跳ばし、無意識のビジネス理論による思い込みで、計画を創り、実行してしまいます。そして失敗する。
 

そうならないためのビジネス理論が必要という想いから、あらゆるビジネス理論を統合・包括し、潜在価値という新機軸を加えたのが、「潜在価値開発」理論なのです。
 

皆様も自分の中の無意識化されたビジネス理論を意識化することから、始めることをお勧めします。