週刊 企業と広告 誌上マーケティング講座

ポケモンGOよりおもしろい?

2016.08.29
「空飛ぶペンギン」のマーケティング講座
第30回

 先日、千葉テレビの「ビジネスフラッシュ」でビモクリを取り上げていただけることになり、番組の収録をしてきました。9月17日(土)10:30オンエアですので、お時間のある方はご覧になっていただければ、嬉しいですね。
 

 この収録をするにあたり、自社をどう表現するかということを差別化戦略的に考えてやってみましたので、差別的優位性の創り方の事例としてお話ししたいと思います。
 

 最初は、せっかくの機会だから、自社のサービスをきちんと説明しようかと思いましたが、それでは機能的な価値を表現するだけになって、見ている人の気持ちは動かせないだろうなと思いました。
 

 また、テレビという媒体は、その人の雰囲気全体が伝わってしまうものです。印刷媒体とは異なり、その人全体が映し出されてしまうので、表情や体の動きから、内面が感じ取られてしまうのです。そこでどういう雰囲気を出そうかというのが、重要なのです。
 

 そこでまず私は競合分析ではありませんが、過去のビジネスフラッシュを数十本見ました。そこで感じたのは、全体的に雰囲気が固いなということでしたね。これでは視聴者の心が動かないなと思いました。

 皆ダークスーツを着て、真面目な固い口調で機能的な面のお話ばかりでした。時間も15分と短い時間ですし、ビジネスがテーマなので、仕方ない面がありますが。
 

 そこで立てたコンセプトとは、
 

「おもしろくて楽しいコンサルタント」
 

という今までのビジネスフラッシュになかったものです。
実際に私のやっている「潜在価値開発」はおもしろく楽しいからです。
 

 いつもお話しているように、潜在価値開発とは、「企業の埋もれてしまっている強み=潜在化した差別的優位性」と、「顧客の気づかない埋もれてしまっている問題=潜在問題」の二つを探し出すことです。これは本当にお宝探しのようなものなので、おもしろくて楽しいのです。
 

 ですから、こういうキーワードを創りました。
 

 ポケモンGOよりおもしろい。企業のお宝探し「潜在価値開発」
 

 これは単なるキャッチフレーズというわけではなく、実際に自分でやっている実感です。一緒にやっている私の顧客も楽しくなり、一緒に冒険の旅に出ているクルーのような感覚になってきて、顧客とサービスの提供者という垣根がなくなる感じになります。だから一つのプロジェクトが終わるとすぐ、次のプロジェクトをやりたいという依頼が来るのです。楽しい宝探しの冒険の旅なので、またやりたくなるのです。
 

 内容だけでなく、話す雰囲気も楽しそうな話し方にしました。覚えたことを思い出すように話すのではなく、自分の言葉で語るという感じで、多少の内容を忘れても気にしないようにして、話のテンポと勢いを重視しました。
 

 服装も固そうに見えるダークスーツではなく、リラックスした感じを出すために明るい色のジャケットにしました。また、普段は眼鏡をかけているのですが、その日だけコンタクトにしました。眼鏡だと、真面目な感じになってしまいますので。
 

 このように「おもしろくて楽しい」という今までにないコンセプトで、すべてに統一感を持たせて、自己演出をしてみました。「今まで出てくれた方と全然違いますね」とスタジオでの反応は上々でした。編集した結果はどうなったでしょうか。楽しみです。
さて、私の差別化戦略は成功したのでしょうか。ぜひ番組をご覧になっていただき、ご評価頂ければと思います。
 

 お伝えしたいことは、このようにどんな場面でも差別化戦略を考えていく思考習慣を身につけることです。読者の皆様もあらゆる機会を活用し、差別的優位性を創る訓練をしてみることをお勧めします。