週刊 企業と広告 誌上マーケティング講座

ビジネスの目的に立ち返る

2014.08.06
「空飛ぶペンギン」のマーケティング講座
第8回

皆様、ご無沙汰しています。久しぶりの空飛ぶペンギンのマーケティング講座です。回を重ねて8回目ですが、多少積み重ねが利いてきたのか、皆様からの反響を少し感じられるようになってきました。ちょっと嬉しいですね。

 

「ビジネスってなに?」

 

ここ数回はビジネス成功の12条件をお話し、その重要ポイントをお話してきましたが、今日のテーマはもっと根本に立ち返って「ビジネスとはなに?」ということです。
このようなことはわかりきっているようで、実は曖昧にしたままビジネスをしていることが多いのではないでしょうか。そうなると視野が固定化し、狭い範囲に留まってしまっていると、仕事が行き詰ってしまうことになりがちですね。問題を解決するには、物事の根本に立ち返ってみることが大事です。そういう意味で、皆様のやっていることはビジネスなので、自分はどんなビジネスをやっていたのかということを、根本から考えてみることは重要だと思います。
マーケティングはビジネスの一機能です。ビジネスということを曖昧に考えていては、マーケティングもうまくいくわけはありません。今一度ビジネスとは何かを考えてみましょう。

 

「なぜ対価をもらえるか」

 

ビジネスとはなにかといえば、ビジネスは顧客の問題を解決する手段を提供し、対価をもらい、儲けを得ることです。もし対価をもらわなければ、ボランティアになってしまいますね。儲けを得なければ、ビジネスは継続できません。これも当たり前に思えますが、ではなぜ対価をもらえるのでしょうか。
それは、顧客が自分でできないか、やりたくないことをやってあげるからです。顧客はそういうことにしかお金を払いません。自分でできることには、お金を払わないのです。
また、儲けるためには高い対価をもらう必要がありますが、なぜ高い対価をとることができるのでしょうか。それは、やってくれる人が他にいないか、少ないからです。
つまりビジネスとは、顧客が自分でできない問題を他の人ができないやり方でやって、できるだけ高い対価をもらうということになります。

 

そうすると考えなければないことは、「顧客が自分で解決できない問題はなにか」を発見することと、「その問題を他ができないやり方で解決する手段」を開発するということになります。これって、当たり前ですかね?

 

「解決すべき顧客の問題とはなにか」

 

では、解決すべき顧客の問題とは何でしょうか。ここまで行くと、ちょっと考えが止まってしまう方もいるのではないではしょうか。
さて、「企業と広告」の読者の方のほとんどは広告宣伝の携わっている方だと思いますが、顧客が解決してもらいたい本当の問題はなんでしょうか。顧客が解決してもらいたいことは、広告宣伝によって顧客を増やし、ビジネスを成功させたい、ということです。顧客の実現したいことは、広告を出稿したりクリエイティブを創ったりすることではありません。広告を出稿したり、クリエイティブをつくることによって、顧客づくりができ、ビジネスを成功させることです。
当たり前で分かり切ったようなことに思えるかもしれませんが、皆様、本当にこのような顧客の問題を解決する手段の提供ができていますか?どうしても目の前の仕事に追われて、ビジネスの目的である「顧客の問題を理解し、その問題を解決する手段を提供する」ということを忘れてしまっていませんか?